コラム
社員コラム2017.7.13(投稿日)
「ロイヤル客になりそうです!」

 

2年前から同じネイルサロンに通っている。

その理由が「価格システム」である。

そこは、施術から3週間以内に再訪問すると

3,000円で次の施術が受けられる。

この価格をベースに4週目だとプラス500円、

5週目だとプラス1,000円…とだんだん料金が上がっていき、

最大でプラス1,500円になる。

 

同じ施術内容でも、期間によって1,500円の差があるのだ。

であれば、3週間に一度通った方が断然お得感がある。

 

一年目はせっせと3週間に一度は足を運んでいたものの、

毎回、爪の表面を削るため、爪の傷みが気になり始めた。

そこで、2年目からは4週間に一度の頻度にした。

「爪の健康を考えたらプラス500円は高くない」と思った。

 

ところが!

 

冷静になって考えてみると、

一年間のネイル代は、

4週間に一度のペースの方が安いことが判明。

3週間ペースは1年で17回×3,000円=51,000円

4週間ペースは1年で13回×3,500円=45,500円

 

これは、本当に上手な戦略だ。

何しろ、顧客(私)は3週間ペースが断然お得!と

信じきっていたのだから(笑)。

上記の試算でいうと、5週間ペースはもっとお得であるが、

さすがに5週間は放置できないので

現在は4週間ペースに落ち着いている。

 

ちなみに、同店の2つ目の魅力は、ジェルネイルのオフ代である。

他店施術の場合、オフ代は有料(500~1,000円)の店舗が多い中、

すべて無料なのだ。

つまり、他店の顧客にとって、

乗り換えのハードルがグンと低くなり、新規客が増えるのだ。

 

通い始めた2年前は、当日予約が可能だったが、

今となっては2週間先まで予約が埋まっているほどの

繁盛店になったのは言うまでもない。

 

そして、つい先日、店舗リニューアルオープンの知らせをもらった。

移転先は銀座・数寄屋橋の新築ビルだ。

早速、訪問したところ、

肝のはずの「価格システム」が変更になると案内された。

 

新システムは、施術料金の変動はなし(どのタイミングでも3,000円)。

その替わり、オフ代が有料になるとのこと。

 

「あら、有料になっちゃうのね…」と思った瞬間、

オフ代無料券を6枚いただき、

私はまんまとロイヤル客へとなっていくのだ…と感じた。

 

まずは、リピートしたくなる価格システム&他店からの乗り換え客を獲得し、

定着したら思い切って「サービスを刷新」する。

さらに、既存客への案内の仕方も徹底している。

 

単なるキャンペーンではなく、

顧客の心理に合わせ戦略だからこそ、実りがあるのだと痛感した。

                            (I.H)

 

 

このページの上へ