ターメリック、カイエンペッパー、コリアンダー、クミン、ガラムマサラ。
先日、本格インド料理を作るためのスパイス５種をインターネットで購入しました。
輸入食材の品揃えで定評のある某店に足を運んでも見つからなかったものが、いとも簡単にご自宅配送。
ありがたい世の中になったものです。

しかし、料理の方は楽ではありませんでした。
スパイスの配合に、まったく勘が働かないんです。

それぞれのスパイスは、醤油などと違ってハッキリとした味がなく、
「コリアンダーを入れたらカレー味」というわけではないということを初めて知りました。
スパイス使いの鍵となるのは、それぞれの種類の「絶妙な比率」であり、
「香りと味わいの繊細な複合」で作られるのがカレーというもの（らしい）。

そこで仕方なくレシピ本を購入し、その通りに作ってみました。
「砂糖と醤油とみりんを目分量で１対１対１」みたいな
雑な料理しかしてこなかった自分には、いちいち「小さじ１/２杯」だの
数字を頼りに作るのは正直なところ面倒くさい…。
しかも、その１さじで味が変わるという確信も持てないまま…。

「これは苦行だ」とブツブツ言いながらレシピと鍋を往復していましたが、すべての材料を煮込んで味見をしたら摩訶不思議。
「なぜかはわからないけど、カレーの味になった！！」
この感動には、もはや踊るしかありません。

そんなこんなで、食卓に並ぶ本格インド料理。
スパイスの香りに包まれて、いつもの我が家がエキゾチック空間になりました。

ところで、これも初めて知ったことなのですが、
スパイスというのは、４人分作るのに各種小さじ１杯ずつくらいしか使わないみたいです。
毎週のように使わないと、大量に余ったまま賞味期限を迎えることになる…。
そんな不安に突き動かされて、面倒ながらせっせと作る羽目に陥っています。

（N・T）

棚に保管したら、ほかのすべてもカレーの香りに染まりました

豆カレー！これは人におススメできます

見た目にはわかりにくいですが、タンドリーチキンです