42歳を過ぎたとき、10年後、自分はどうなっているだろう…と想像をした。
40代までは若く見られてナンボ的なイメージがあったが、
さすがに50代はそれだけではまずい気がしたからだ。
今は「アラフォー」とモテはやされているが、
来年になれば、ただのオバちゃんである。
それを機に、日常的におばさまウォッチングをするようになった。
そして、たどり着いたのは「品」である。
「あの女性、素敵よね。品があるわよね」なんて言われたら万バイザイ。
そこへユーモアセンスがプラスされれば、
目指す50代の出来上がりである。
本来、品というものは備わっているモノであり、
私のようなニワカ仕込みでは成立しないかもしれないが、
そんなことは言っていられない、即実行だ。
まずは、通勤電車の中で「脚のお行儀」を観察。
座り方ひとつで、こうも変わるのか?というほど、
さまざまなサンプルを収穫。
お行儀の悪いサンプルを見ると、
その人と話したこともないのに「雑な人」に見えてしまう。
先入観念とは恐ろしい…。
検証の結果、「膝付け座り」にたどり着いた。
とにかく両膝をつけるのだ。
そうする事により、お腹はへこみ、背筋も伸びる。
さらには短い足もキレイに見えるかも??
「膝付け座り」初日。
意気込んだものの、10秒くらいでプルプルしてくる。ツライ!
意識を集中しないように、社内広告などを読んでみた。
3駅ぐらい過ぎたあたりでハッとする。
私の膝の間はすでに5cm開いていた。
意識せず、素敵に座れる日は程遠い。
品のある女性を目指すためには、
まだまだ沢山の課題があるし、老いに逆らうべく、
自分のメンテにも時間を割かねばならない。
残り時間はあと8年。
苛酷な旅が始まろうとしている。
(I.H)