コラム
社員コラム2012.10.25(投稿日)
既存商品に新しい価値を

 

先ごろ日本通信販売協会から発表された20128月度の通販総売上高は、全体で前年同月比1.1%増であったが、化粧品に絞ると前年同月比7.2%減と、依然厳しい状況が続いている。

 

そんな中、通販化粧品各社は、売上アップを図るため、まとめ買いを促す割引キャンペーンや新商品を次々に投入するなど、様々な施策を行っている。

 

しかし、それらの施策だけでは、短期的な売上げ回復は望めても、長期的な売上げが見込める商品や企業の本当のファンを育成することはできないのではないだろうか。

 

スカルプケアで注目されているアンファーは、既存商品の使用感・効果をさらに向上させた8代目となる「スカルプD」を今年4月にリニューアル発売。

 

また、再春館製薬は37年間で計6回改良を重ね、201110月に「ドモホルンリンクル」として基礎7点をリニューアル発売した。

 

この2社に共通してみられるのは、商品数は極力増やさずに、既存の商品の改良を重ね、「ブランドの商品価値を高めている」ということだ。

 

これこそ、商品力に基づいた本当の顧客育成ではないだろうか。現状の商品に甘えることなく、市場の変化をくみ取り反映した改良品を出していくことで、お客様により良い商品をお届けでき、新鮮さを与えることもでき、結果、お客様との間に信頼関係や絆を生みだすことができる。

 

新規参入が相次ぐ通販化粧品市場において、長年のお客様はもちろん、新たなお客様に対しても、企業の顔である商品を磨き上げてきた「歴史」そのものが、信頼を与え、共感を得る大きな「価値」になってきているのではないだろうか。

 

私たちも、機能売り・キャンペーン売りばかりに頼らずに、商品の価値を高める広告制作を心掛けて行きたい。

 

 

 

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