秋の行楽シーズン終盤、母と二人で滋賀~京都1泊旅行に。
普段、大した親孝行もしていない身なので、こういう時くらいは頑張ろうと事前のチケット手配、時刻表の確認、移動手段など徹底して調べ、添乗員役に徹することに。
それでも、同じことを何度も聞かれたり、まったく人任せな母の態度にイラッとしてしまうこともしばしば。
何だかんだで旅も無事終わり、母と別れて帰途についた際思いがけない事態が…。
眼鏡を外したボンヤリ視界のまま(私の裸眼視力は0.01以下)、普段乗り慣れていない路線で帰ったところ、乗換えを間違えて逆方向に向かってしまうという羽目に。
そこで思ったのが、「母もこんな覚束ない気持ちなのかなあ」ということ。
駅や街の中には、親切と言える程の行先案内がされている場合もあるけれど、それはあくまでその文字情報をパッと見て理解できることが前提。
ひとつひとつを理解するのにわざわざ近寄って、立ち止まって、目を凝らして…という過程を踏んでいたらスムーズに動けないのは当然で、理解する努力を放棄したくもなるだろう。
これは制作物も同じことで、年齢層が高めのお客様がターゲットの場合、文字が多かったり見えにくかったりするとまず読んでもらえない。
コピーの内容云々の前に、見てもらうための工夫が必要なのだ。
そんなことをツラツラ考えていると、「旅行中、ちょっと思いやり不足だったかも」という反省モードに。
翌日、母から「すっかりお任せしたので楽ちんでした。またお願いね」というメールが。
うーん、やっぱり当分は遠慮しときます…。
(K・O)
長いトンネルを抜けると…
今回の旅行のメインイベント「土偶・コスモス」展を開催している(12月9日まで)
美術館「ミホミュージアム」が出現!
美術館側からトンネルを望んだ景色。
忍者の里として有名な滋賀県甲賀市の奥深くにそびえたつ「ミホミュージアム」は
そのロケーション・建物だけでも一見の価値あり!