コラム
社員コラム2013.9.6(投稿日)
スマホ利用率急増によるネット通販の変化

2013年の総務省の調査によると、インターネット通販の利用額が過去最高に。最も伸び率が大きかったのは29歳までの若年層で19%増、50代で15%増・60代で16%増と中高年層の伸びも堅調で、「ネットで物を買う習慣が中高年層でも徐々に広がっている」(日本経済新聞より)

 

この通販利用を加速させている大きな要因が、iPhoneを代表とするスマートフォン(スマホ)の普及だ。日本通信販売協会によると、インターネット通販利用者のうち、スマホ保有者は37.4%で、内14.8%がパソコンでのインターネット通販が増えたと回答している。

確かにここ1年、私の周りにもスマホを持っている人が急増しているし(かくいう私もiPhoneユーザー)、通勤電車でも、スマホを使っている人を多く見かける。PCと違い起動の手間もいらず、持ち運びが簡単でどこでも場所を選ばず使えるスマホは、電車での移動や家事、育児のちょっとした合間に情報を得ることができるので、ネット通販には最適な手段だと言える。しかしスマホの普及が急激だったため、スマホ用アプリの開発や画面を見やすく最適化するなどのスマホ対策が取られている企業はまだ少ない。多くはPCの画面がそのまま表示されており、指で拡大・縮小する機能はついているものの、PCと違って小さいスマートフォンの画面では、画面サイズを縮小しなければサイトの全容が見えず、文字を読むためには、いちいち画面を拡大しなければならないので検索するには結構手間がかかる。特に老眼で手元の文字が読みにくい中高年世代には、かなりストレスな作業だ。現段階では、スマホだけで注文まで完了するのは難しく、購入にはPCを使うユーザーが多いようだが、スマホ用のサイトが増えれば、PCが苦手な中高年層のインターネット通販利用がさらに伸びることが期待される。

 

さらにスマホは新機能を生かし、ネット通販におされ減少傾向にあったカタログ通販の形を大きく変えようとしている。それがAR(拡張現実)という新技術。専用アプリをダウンロードすれば、カタログにスマホをかざしただけで、カタログに載っていない商品画像や動画などのさまざまな情報を見られるというもの。KDDIとニッセンは、ARを用いたスマートフォンアプリ「カタログカメラ」をリリース。従来のカタログだけでは出来なかった値下げ通知等のサービスや顧客ニーズが高い情報の提供ができる。顧客にあわせて印刷を変えるのは大変なコストがかかるが、スマホを使えば、「今だけお得ですよ」「あなただけに安く」といった顧客別の販促が可能になる。さらに、テレビ通販さながらの動画が見られるので、より購買意欲をかきたてる広告を打つこともできる。カタログやチラシの誌面スペースには限りがある。入れたいことは多いが、費用を考えると誌面は増やせない。制作を担当していると、よく「飛び出す絵本のようなものが作れるといいのに」と思っていたが、それが現実になってきている。技術の進歩の速さには本当に驚かされる。通販なのに質感が感じられる、匂いがかげるそんな夢のような時代がやってくるかもしれない。技術の進歩とともに通販業界は、ますますおもしろくなっていきそうだ。

 

                   (K.M

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