小学校で朝顔の観察日記をつけていた頃から、植物を育てるのがどうも苦手だった私。「すごく育てやすいから大丈夫」とお墨付きの観葉植物も、なぜか私の元にやってくるとどんどん萎れた状態に…。思えば、たまごっち(懐かしい!)が大流行したときも「面倒くさそう」とまったく興味を惹かれませんでした。つまり、何かを育てるという行為が性に合っていないようなのです。
そんな私に最近変化が訪れています。そもそも育てるのは苦手だけれど、植物自体はかなり好き。できれば緑のある生活をしてみたい。そんな願望はありつつも、生来の面倒見の悪さから「無理よね…」とあきらめていました。しかし、いとうせいこう氏の著書『ボタニカル・ライフ』を読んで、俄然やる気が湧いてきました。都会のベランダという限られた空間で、自己流でさまざまな植物を育てている(時には枯らす)様子は実に楽しそうなのです。しかも「ガーデニング」とは一線を画し、自らを「ベランダー」と称しているあたりも、なんだか敷居が低く真似できそうな錯覚を引き起こします。折しも今の季節は、植物栽培を始めるにはもってこいの時期だそう。そして先日テレビの情報番組で得た情報によると、枝豆やサツマイモなどは比較的簡単に育てられるらしい! そう聞いた途端、夏に採れたての枝豆をつまみながらベランダでビールを飲むという妄想が広がります。どうせ育てるなら美味しく食べられるものを収穫したいという点がゲンキンなこと極まりないのですが、ベランダーデビューに向けて着々と準備を進める今日この頃です。
(K.O)
大根の根っこを切って水につけておくだけのズボラ園芸。毎日水を変え日当たりのいい窓際に放置。
にょきにょき育ち、なんと見事に花が咲きました! かわいいー!
さらにぐんぐん伸びる伸びる。どこまで成長するのやら…。