最近、店舗や通販に限らず「多機能性」商品が増えているように感じます。
例えば美容系商品に絞って見渡すと「オールインワンコスメ」、
「冷感機能つきファンデーション」、「虫除け効果つき日焼け止め」、
「スキンケア効果のある抱き枕」、「UVカット機能つきマスク」などがあります。
今までそのような機能を求めていませんでしたが
私自身が商品を目の当たりにしたとき、
類似の商品が近い価格で並んでいたら
ついそっちを選んでしまいました。
従来品に比べて商品本来の機能が上がったわけではないのに、
どうやら売れ行きも好調のようです。
秘密を明らかにすべく女性の消費者心理と照らし合わせてみると、
これらの商品には女性に響く要素が盛り込まれていることがわかりました。
まず、女性の購買ニーズは5つの特徴があるといわれています。
1.悩みの共感性
女性はとにかく共感してもらうのが大好き。
悩みを聞いてもらうとき、解決策や模範回答は求めてなくて
うなずいて聞いてくれるだけでOK。
「なんとなく気になっていた」という悩みを汲み取ってくれる商品には、
その共感力にときめきます。
2.未来がイメージできる
例えば最近のヒット商品であるロボット掃除機は女性に人気のようです。
理由は「掃除の手間が省ける」だけでなく
「帰宅すれば片付いた部屋でくつろげる」ことを想像できるからです。
シンプルなおまけ機能は効果がイメージしやすいのでしょう。
3.癒しの要素がある
消費活動の中心になりやすい30~50代の女性は
責任ある立場で働いている方も多く、ストレスを感じやすいと思います。
アロマなどの直球的ヒーリング商品だけでなく、
パッケージや商品デザインに癒し要素を意識した商品が増えています。
4.美しさに魅力を感じる
細やかなところに気がつく女性は、潜在的にきれいなものに惹かれます。
人気商品はパッケージからショップ袋まで、とことん女性の審美眼を意識しています。
おまけ機能つき美容商品は、「きれいになること」を
ダブルでサポートしてくれると感じるのでしょう。
5.なるべく失敗したくない
今では珍しくなくなった返金保証制度(期間限定)も
「失敗するかもしれない」という不安心理を助けるものです。
この理論でいうと新商品はリスキーではありますが、
- 悩みの共感性がこれを超えたとき、購入につながるのかもしれません。
美容系商品に限らず、ヒット商品は開発段階から
戦略的にこの5つの要素を組み込んでいるといわれます。
おまけ機能があることで購買者に「6.お買い得感」が生まれ、
ついお財布のひもがゆるんでしまうのでしょう。
あなたが最近購入した商品にはいくつあてはまりましたか?
(S・K)