コラム
社員コラム2017.3.9(投稿日)
適度なゆるさが心地よい

 

40代も後半に入り、ふとした瞬間に

「変わったなあ、私」と感じるようになってきました。

 

以前勤めていた会社でのあだ名が「軍曹」だった私。

何事もビシビシバリバリ進められないと気がすまない性格でした。

他人に対してもそれを求めるところがあり、

店頭での買い物や、サポートセンターでの質問などでも

キビキビと対応してもらえると「さすが!素晴らしい接客!!」と嬉しくなったものです。

 

ところが最近では、相手があまりにキビキビ動いていると

なんだかちょっと複雑な気分になります。

20代、30代の人たちがバリバリ働く姿は見ていて気持ちがいいけれど、

そのままのテンションで応対されると

なんだか急かされた気持ちになってしまうのです。

 

そんな中、先日立ち寄ったとある店にいた店員さんは、

今の私がまさに求める、理想の接客をしてくれました。

適度に放っておいてくれて、こちらが呼べばすぐに対応してくれる。

かしこまらず、フランクすぎず、適度なゆるさが心地よい。

よく見れば、彼女もちょうど私と同じくらいの年代…

なるほど、女46歳のココロはお見通しなわけですね。

 

ちなみにその日は通勤で使えるトップスを探していたのですが

「私の場合はお腹まわりが隠れるから、これは使い勝手がいいんですよね~」と、

客の悩みをズバリ言い当て、さらには自分のことに置き換えるトークで

相手を思いやりながら(笑)核心部に迫られ

まんまと2着も買ってしまいました…。

接客も洋服も、適度なゆるさが心地よいお年頃です。

 

様々な年代の女性たちに訴えかけをするのが私達の仕事です。

年代はもちろん、お客様の心理状態や世の中の動きなど、

様々なことをシミュレートして、より多くのお客様に共感していただけるものを作る。

それは本当に難しいことですが、

発したメッセージがお客様のココロにぴったりとはまったとき、

お客様がどれだけ心地良く感じていただけるか。

それを考えれば、こんな楽しい仕事はないな、と思います。

                                        (NA

 

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